Google Contributorとは?
Google Contributor(グーグル コントリビューター)は、Googleが行っている
広告とも広告ブロックとも違う新しいWebサイト収入の形です。
Contributor by Google
https://www.google.com/contributor/welcome/
簡単に言うと、Googleを仲介者とし、サイトの支援者を募集、支援者は
$2/月額
$5/月額
$10/月額
等の中から料金を支払い、その代わり支援者がサイトを訪れた際には
広告の表示数を減らしたり、また時には広告の代わりにサイトを訪れた事や
支援に対してお礼のメッセージ等を表示するという物です。
このサービスは新しく発表された物では無く、既に2014年11月20日から
アメリカにて試験運用が始まっています。
昨今、AppleのiPhoneに広告ブロックの機能が搭載されたりしている現状ですが、
Webサイトに表示される広告のメリットデメリットを考えてみると
メリット
・サイト運営者の収益となり、有益なコンテンツが無償で
ユーザー(閲覧者)に提供される
デメリット
・広告がサイト閲覧の妨げになる。
(ポップアップやオーバーレイ等)
・ユーザが意図しない不快な広告が表示される。
(ホラー等の電子書籍やアダルト広告など)
・ネットワークの帯域を無駄に消費する。
(広告が沢山あって表示が遅いサイト等)
という点がパッと思いつくだけでもあり、この事から、Webサイト広告を
全てブロックするものが生まれたとしたら、、、
初期の時点では、
・ユーザーは優良なコンテンツを広告が表示されず快適に閲覧できる。
となりますが、やがて
・Webサイト運営者が労働力を割いて良質なコンテンツを提供しても
収益にならず、やがてサイトに運営を辞めてしまう。
となり、
・結果として閲覧者はWeb上で良質なコンテンツを楽しむ事ができなってしまう。
という、サイト運営者にとっても閲覧者にとっても不幸にしかならない結末が
懸念されていました。
そこで登場したのが「Google Contributor」です。
これは、広告ブロックが全ブラウザに実装された場合は、
Webサイト側は会員制有料サイトにせざるを得ないという
あまり望まれない将来の形を変えてくれるかもしれません。
(考え方によってはGoogleがこの購読料の料金徴収代行になるのですが、、、)
考え方としてはApple musicやYoutubeの有料化に近いのかもしれません。
それをプラットフォームを選ばずWebサイト全体に普及させるのがGoogleの
目的かもしれません。
いずれにせよ、まだ日本では始まっていないサービスですが、今後展開していく
可能性は十分にあります。
ちょっとGoogleがこの「Google Contributor」の認知度を上げる行動を
始めた様に感じたからと、現状のWeb広告の近い将来への閉塞感を感じたので
書かせて頂きました。
皆様の何かの参考になれば幸いです。